3. ぼくの本棚
2010年 01月 22日
ぼくの本棚273 : ベノワ・B・マンデルブロ/禁断の市場
自らを異端の科学者と言うマンデルブロは、
フラクタル幾科学を考えだした科学者としてあまりにも有名だ。
フラクタルとはラテン語で「分解された」を意味する。
では何が異端なのか。
マンデルブロは自分が正しいと思うことだけをやり、
嫌がられながらも他人の研究領域まで踏み込み、
科学界において信念を曲げず、いかなる派閥にも属さなかった。
その結果、数学、統計物理学、宇宙論、気象学、水文学、地形学、
解剖学、分類学、神経学、言語学、情報技術、
マンデルブロによって統合することができた。
マンデルブロは「複雑さ」という研究を初めて行ったのだ。
フラクタル幾科学には、
フラクタル図形のマンデルブロ集合は、
当時流行っていたカオス理論に応用され、
「複雑さとは、私たちに制御できないようなものすべて」
本書はマンデルブロが経済学について研究した結果だ。
「金融市場」は複雑さそのもので、
マンデルブロにとって、自然現象も経済物理学も「複雑さ」
しかし、マンデルブロは金融市場の科学は未完成の段階で、
世界はマンデルブロが予言した通り、
残念ながら本書の警告はその被害を未然に防げなかった。
編集長 尾中謙文
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投稿者 編集局O : 18:40
