3. ぼくの本棚
2010年 02月 05日
ぼくの本棚276:作家の愛したホテル/伊集院 静
センスという言葉はこの人のためにあるのだと思う。
本書を読み終えたとたん、僕は急に旅に出たくなった。
「旅はそのつどパリを起点としてはじまり、終わっていた。
私は縁あってちいさなホテルの一室と出逢い、
10年間で400日以上をホテルで過ごした著者が選んだホテルは
街の歴史と一体化した存在感と静けさを持っている。
「私はまだ若く、時折、
夕餉(ゆうしょう)の煙りが立ちのぼり、
揺れるのを目にすると淋しい気持ちになったこともあった。
とはいえ内心は、
そこで生きてやろうという気概もあった」
パリは孤独になれる良い場所だ。
一人きりになると心の内側に触れ、
真の自己がわかる瞬間があるのだ。
伊集院氏が滞在したホテルは
ホテル・ド・ヴィニー(パリ)、ホテル・ノルマンディ・
ル・マキ(コルシカ島)、ホテル・オルフィラ(マドリード)、
ザ・グレイン・イーグルス・ホテル(スコットランド)、
シャトー・マーモント(ロサンゼルス)、サ・ラレイ(マイアミ)
本書にはさらに多くのホテルが写真付きである。
どれも最高にセンスが良いホテルだ。
知っている人には懐かしく感じるだろう。
僕も伊集院氏と同じ時期パリにいた。
あなたには旅をイメージした時、
編集長 尾中謙文
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投稿者 編集局O : 17:00
